2009年04月30日

世界画廊の住人

2009年4月30日、幻狼ファンタジアノベルス「世界画廊の住人」発売。

http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=602005





下町生まれの人情青年、セツリは錬金術師見習いだ。
生まれつきの異常な不運もなんのその、世界の真理を知ろうと日々修行にいそしんでいる。
そんな彼が、ある日ひとりの男を拾った。
やけに空気が読めない奇妙な男。
彼は自分のことを画家だと言い張る。
これはなんともおかしな話だ。

――この世界に、絵を描ける人間などいるはずがないのに。


『視覚』と『言葉』を巡る、幻想と喧噪の絵画奇譚です。


【読者様へのお知らせ】
この本は「文庫」ではなく「新書」です。
本屋さんの文庫コーナーにはありません。一般書の近くにあることが多いかと思いますので、ご注意くださいませ。
また、幻狼ファンタジアノベルスさんは自著からちょっと装丁が変わりまして、カバーも帯もつるつるの白い紙にカラー印刷されています。(従来の作品のカバーは光沢のある銀色の紙にカラー印刷です)
本屋さんでお探しのときはお気をつけください。

■□■


はてさて、一応初の大人向け、ということになります。
けして成人向けという意味ではなく(そりゃそうだ)!
読書家のファンタジー読みさん向けといった感じでしょうか。
いつもより読者さん側のお力頼みで、比喩表現の振れ幅など、大きめにとっております。
文章に個性をどれくらい出すかは作品ごとに変えているつもりですが、これは今までの商業作品の中では結構「素」の状態に近いかな? と思います。
そういえば、七鳥居もそれなりに素でしたね。

少女向けの作品と比べると、少し個人的倫理コードも甘くしてありますので、人死にが絶対に嫌! ですとか、直接的ではなくても残酷ネタは嫌! という方はちょっとだけお気をつけ下さい。
(でもどうせ書いているのが私なので、すごくぐろぐろとか性的とかいうことはないです)
ファンタジー好きの読み手さんにOKいただけるといいなあ。
気持ち的に、正座して発売日を迎えております。

幻狼ファンタジアノベルスさんからは、すでに和製ファンタジーのジャンルでご活躍中の先輩方の小説が何冊も刊行されています。
そんな中に私ごときが混じって一体何ができるんだろう、というのは結構悩みました。
がっつりファンタジーを書きたいけど、あんまりにも懐古的なのは駄目だ。
ここで私が懐古することにはまったく意味がない。
私は今この時代らしくて、そして自分しか書かなそうなやつを書こう――ということで、今回は剣も魔法もドラゴンも、宮廷陰謀も戦争もない、絵とか美とか視覚とかについてうにゃうにゃうにゃうにゃひねくるものにしました。
書いているうちに自分のスペックの低さに泣けてきたりもしましたが、それなりに自分っぽい話にはなった、かな……?
今後も「ファンタジー」については自分なりに考えて行こうと思っています。

イラストは石据カチル先生に担当して頂いております。
キャララフをいただいた時点で不思議なくらいイメージがぴったりきたので、そこからはラフを眺めながら書かせていただきました!
おかげで、最初はほんとにどーしようもないひとだった某キャラが、書き直しでほんのちょっとだけ株が上がりました。
某は石据先生にお礼を言いに行くといい。
リンのやたらと背の高い感じも格好いいなあ。
本当にありがとうございます。
私もバロックはSS版が一番だと思います(謎)。
posted by 栗原 at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 刊行情報 | 更新情報をチェックする
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